介護業界における『教育』の現状

これからの未来を“カタチ”にする
株式会社みらいている 代表の末藤です。

今回は私が介護事業会社で人事をやっていたときのお話しです。
◇介護業界のニーズ
少子高齢化が加速している日本社会では、高齢者の生活を守る環境が多く必要とされています。昔のように三世代同居や親戚同士の交流が盛んな頃とは違い、今は老夫婦もしくは高齢者の一人暮らしが多くなっています。
そんな中で高齢者が身の回りのことを自分でやる力が弱まってくると、施設や訪問介護の利用が必須となります。介護保険制度が創設されて約20年間で介護サービスの利用者は施設・在宅併せて約3倍となっています。

◇介護業界で働く人たち
拡大していく介護業界とは裏腹に介護職員の人材不足は年々深刻になっています。
よく言われている「給与が安い」「仕事がハード」「(福利厚生等の)待遇が悪い」というイメージが定着していることも要因のひとつだと思います。
しかし、業界全体の人材不足とは一線を画している介護施設もあります。
では、どのように他の介護施設と差別化しているのでしょう?
 
それは教育体制をしっかりと整えて、職員のスキルアップやモチベーションに対して充分な投資をしていることです。

◇主な教育内容
・クレーム対応
・新人研修
・マナー研修
・介護実務研修
O J Tと称した現場主義教育はどの施設もやっていますが、ビジネススキルや接遇を軸とした教育体制を整えることができている施設はまだまだ少ないです。 

◇教育の大切さ
介護現場では目の前の利用者様に満足してもらうことが一番です。
しかしながら、多くの施設では満足とは程遠い「その場しのぎ」での対応をせざるを得ない環境下にあることも事実です。
その状況を変えるために『教育』を利用することはとても有効です。
利用者様の生活を預かる場では一瞬一瞬が二度とない大切な時間であり、一般企業に求められる接遇スキルよりも高い水準が求められます。そして、チームワークを発揮しないと充分なサービスを提供できない場では、より洗練されたビジネススキルが必要となります。

教育制度を整えることは、利用者様の生活においても職員の皆さまにおいても一生ものの財産になります。

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